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【国家試験突破の羅針盤】なぜ6月に「解剖学・生理学」を極めるべきなのか?他教科を無双するための戦略的学習論

【国家試験突破の羅針盤】なぜ6月に「解剖学・生理学」を極めるべきなのか?他教科を無双するための戦略的学習論
目次
1.序論:国家試験における「6月」の重要性と2大基礎科目の位置づけ
2.解剖学の重要性:すべての「場所」と「構造」を支配する科目
3.生理学の重要性:すべての「機能」と「生命現象」を紐解く科目
4.他教科との連動性:なぜ解剖・生理ができると全科目の点数が跳ね上がるのか?
5.東洋医学・経絡経穴概論との融合:西洋医学の土台があるから生きる伝統医学
6.6月という時期の特殊性:夏前の今だからこそやるべき理由
7.具体的な学習戦略と1週間のスケジュール構築法
8.結論:基礎を制する者が国試を制する
1. 序論:国家試験における「6月」の重要性と2大基礎科目の位置づけ
1-1. 6月は「基礎固め」の最終デッドラインである
鍼灸師の国家試験(はり師きゅう師国家試験)を控えた受験生にとって、6月という時期は非常に特殊であり、かつ合否を分ける最大のターニングポイントとなります。多くの学校では、新学期が始まった4月・5月で新しい学年の環境に慣れ、模擬試験の第1回目を経験し、現実的な自分の実力を突きつけられている頃でしょう。
この時期に多くの受験生が陥る罠があります。それは、「臨床医学各論」や「関係法規」、「リハビリテーション医学」といった、暗記要素の強い科目や配点の高い科目にいきなり手を広げてしまうことです。しかし、断言します。6月にやるべきは、それらの応用科目ではありません。今、命を懸けて取り組むべきは「解剖学」と「生理学」の2科目です。
なぜなら、6月は「基礎固め」ができる最後の猶予だからです。夏(7月・8月)に入ると、過去問演習の本格化や模試の頻発、卒業試験のプレッシャーにより、腰を据えて「体の構造と仕組み」を理解する時間は物理的にとれなくなります。
1-2. 解剖学と生理学は「車の両輪」
医療系国家試験において、解剖学と生理学は完全に独立した科目ではありません。
解剖学=体の構造(どこに何があるか、どんな形をしているか)
生理学=体の機能(それがどのように動いているか、どんな仕組みか)
構造が分からなければ機能は理解できませんし、機能が分からなければ構造を覚える意味がありません。例えば、心臓の「房室弁(三尖弁・僧帽弁)」の場所(解剖学)が分かって初めて、心周期における「弁の開閉と心音の関係」(生理学)が理解できるようになります。この2科目を6月に同時並行で網羅することこそが、国家試験合格への最短ルートなのです。
2. 解剖学の重要性:すべての「場所」と「構造」を支配する科目
解剖学は、一見すると「ただの暗記科目」に見えます。筋肉の名前、骨の突起、血管の分岐、神経の走行など、覚えるべき文字数は膨大です。しかし、解剖学をただの丸暗記として処理している受験生は、本番の国家試験で少し捻った問題が出た瞬間に不合格ラインへと叩き落とされます。
2-1. 解剖学の全体像を俯瞰する
解剖学は以下のシステム(器官系)に分類されます。
1.運動器系(骨、関節、筋肉)
2.循環器系(心臓、血管、リンパ系)
3.消化器系(口腔から肛門までの管、肝臓、膵臓などの腺性器官)
4.呼吸器系(鼻腔、喉頭、気管、気管支、肺)
5.泌尿器系(腎臓、尿管、膀胱、尿道)
6.生殖器系(男性生殖器、女性生殖器)
7.内分泌系(下垂体、甲状腺、副腎などのホルモン分泌器官)
8.神経系(中枢神経、末梢神経)
9.感覚器系(視覚、聴覚、皮膚感覚など
)これらを6月中に「視覚的」にイメージできるようになることが目標です。
2-2. なぜ解剖学で挫折するのか?「文字暗記」の罠
解剖学が苦手な生徒の共通点は、教科書の文字をそのまま覚えようとすることです。「大腿四頭筋の起始は〜、停止は〜」と呪文のように唱えても、3日後には忘れます。解剖学は「ビジュアル(絵)」で覚えるものです。自分の体を使って、「ここからここに向かって筋肉が走っているから、縮んだら足が上がるんだな」と、常に立体的なイメージを頭の中に構築しなければなりません。
2-3. 国試で狙われる「解剖学のツボ」
国家試験の解剖学では、以下のような「境界線」や「特異的な構造」が頻出します。
血管の分岐:腹大動脈から直接出る枝はどれか(腹腔動脈、上腸間膜動脈、下腸間膜動脈、腎動脈など)。
神経の二重支配:屈指筋や大腿内転筋群など、複数の神経によって支配されている筋肉の特定。
上皮組織の分類:どこが単層扁平上皮で、どこが移行上皮(尿路系)なのか。
これらはすべて、後述する「病理学」や「臨床医学」の疾患理解に直結します。
3. 生理学の重要性:すべての「機能」と「生命現象」を紐解く科目
生理学は、解剖学とは対照的に「論理的思考」が求められる科目です。「Aが起こるからBになり、その結果Cが分泌されて体内の環境が一定に保たれる(ホメオスタシス)」という、ストーリー(機序)の理解が必要です。
3-1. 生理学のコア:ホメオスタシス(恒常性)
生理学を学ぶ上で、常に中心に置かなければならない概念が「ホメオスタシス」です。人間の体は、外の世界が暑かろうが寒かろうが、体温、血圧、血糖値、pHなどを常に一定の範囲に保とうとします。生理学の問題の9割は、「このホメオスタシスがどのように維持されているか、あるいは崩れそうになったときにどうやって元に戻すか」を問うています。
3-2. 生理学の最重要単元とその攻略法
国家試験で確実に得点源にしなければならないのは以下の分野です。
① 神経生理・筋生理
静止膜電位と活動電位:ナトリウムイオン(Na+)とカリウムイオン(K+)の動き、細胞膜の透過性の変化。
神経伝達物質:交感神経・副交感神経の節前・節後繊維から何が出るか(アセチルコリン、ノルアドレナリン)。
骨格筋の収縮機序:カルシウムイオン(Ca2+)がトロポニンに結合し、アクチンとミオシンが滑り込むプロセス。
② 循環生理
心周期:等容性収縮期、駆出期、等容性弛緩期、充満期における弁の状態と圧力の変化。
血圧調節:短期的調節(バロレセプター・頸動脈小体)と長期的調節(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)。
③ 内分泌生理(ホルモン)
どの器官から、何のホルモンが出て、標的器官にどう作用するか。
ネガティブフィードバックの仕組み(例:甲状腺ホルモンが増えると、下垂体からのTSH分泌が減る)。
これらの分野は、丸暗記では太刀打ちできません。白紙のノートに「刺激が伝わってから筋肉が縮むまでのフローチャート」を自分で書き写せるレベルまで落とし込む必要があります。
4. 他教科との連動性:なぜ解剖・生理ができると全科目の点数が跳ね上がるのか?
ここからが、本コラムの最も重要な核心です。なぜ家庭教師として、6月にこの2科目を生徒に徹底させるのか。それは、解剖学と生理学の知識が、他のほぼすべての国試科目の「前提条件」になっているからです。
具体的に、他科目とどのようにリンクしているかを見ていきましょう。
【解剖学・生理学(基礎土台)】
├─→ 【病理学】(正常が異常になるプロセス)
├─→ 【臨床医学総論・各論】(疾患の症状、診断、検査値の理解)
├─→ 【リハビリテーション医学】(運動学の基礎、機能回復の理論)
└─→ 【東洋医学概論・経絡経穴概論】(現代医学的エビデンスとの融合)
4-1. 「病理学」との連動
病理学は、「体がどのようにして病気になるか」を学ぶ学問ですが、その本質は「正常な解剖・生理の反転」にすぎません。
例:チアノーゼ(病理学)
生理学の知識:還元ヘモグロビン(酸素を離したヘモグロビン)が毛細血管中で5g/dL以上になると皮膚が青紫に見える。
解剖学の知識:皮膚の表皮には血管がなく、真皮の毛細血管網の血液色が透けて見えている。
結びつき:呼吸器疾患(呼吸器解剖・生理の破綻)や循環不全により、血液中の酸素が足りなくなるとチアノーゼが起きる。
解剖・生理が分かっていれば、病理学の厚い教科書をわざわざ一から丸暗記する必要はなく、「あぁ、あの生理機能が壊れたら、こういう病理病態になるよね」と、当然の結果として理解できるようになります。
4-2. 「臨床医学総論・各論」との連動
国家試験の配点の中で最も大きなウェイトを占めるのが臨床医学です。ここで高得点を叩き出すための鍵も、すべて解剖・生理にあります。
① 症状の理由が論理的に説明できる
臨床医学では、さまざまな疾患の「症状」を覚える必要があります。例えば、「肝硬変の患者に、なぜ門脈圧亢進症、メドゥサの頭、食道静脈瘤、腹水が起きるのか」という問題。
解剖学的理解:消化管からの血液はすべて「門脈」に集まり、肝臓を通って下大静脈に抜ける。肝臓の手前や中で血管が硬くなれば(肝硬変)、行き場を失った血液がバイパス(側副路=食道静脈、臍周囲静脈)に流れ込む。だから食道静脈瘤やメドゥサの頭ができる。
生理学的理解:肝臓の機能低下により、血漿膠質浸透圧を維持する「アルブミン」の合成が落ちる。浸透圧が下がれば、水分が血管の外(腹腔)に漏れ出す。だから腹水が溜まる。
いかがでしょうか。解剖学と生理学の基礎があれば、肝硬変の症状は「暗記」ではなく「必然のストーリー」に変わります。
② 検査値の意味が分かる
国家試験では、血液検査や尿検査のデータ(CRP、AST、ALT、γ-GTP、BUN、クレアチニンなど)を読み取らせる問題が頻出します。
BUN(尿素窒素)やクレアチニンが高値を示す。
生理学的理解:クレアチニンは筋肉の代謝産物であり、腎臓の糸球体で100%濾過され、再吸収されずに尿中に排泄される。
結論:これが血液中に溜まっているということは、腎臓の濾過機能(糸球体濾過量:GFR)が著しく低下している(=腎不全)。
基礎ができていない生徒は、ただ「クレアチニン=腎臓」と1対1の単語帳暗記をしますが、国試で「糸球体基底膜の障害時に排泄がどうなるか」といった応用を問われると全滅します。6月にこの機序を徹底することで、秋以降の臨床医学の過去問演習が驚くほどスムーズになります。
4-3. 「リハビリテーション医学」および「運動学」との連動
鍼灸師の業務において、運動器疾患(腰痛、膝痛、肩関節周囲炎など)のアプローチは日常茶飯事です。そのため、国試でもリハビリテーション医学や運動学の配点は無視できません。
骨の形状、関節の可動軸(一軸性、二軸性、多軸性)、筋肉の作用(主動作筋、拮抗筋)は、すべて解剖学の「運動器系」そのものです。
また、中枢神経麻痺(脳卒中片麻痺)における「共同運動」や「腱反射の亢進」の理解には、生理学の「錐体路(運動野から脊髄への下降路)」と「反射弓(α運動ニューロンとγ運動ニューロン)」の深い理解が不可欠です。
この土台がないままリハビリ医学の用語(ブルンストローム・ステージなど)を覚えようとしても、砂上の楼閣のようにすぐに崩れ去ってしまいます。
5. 東洋医学・経絡経穴概論との融合:西洋医学の土台があるから生きる伝統医学
「自分は東洋医学が得意だから、解剖・生理はそこそこでいい」という甘い考えを持つ生徒が時々いますが、これは大きな間違いです。現代のはり師きゅう師国家試験は、東洋医学の概念を西洋医学(解剖・生理)の視点から解釈・統合する問題が非常に増えています。
5-1. 「臓腑(東洋)」と「臓器(西洋)」の対比
東洋医学の「肝・心・脾・肺・腎」の五臓は、西洋医学の解剖学的な臓器とイコールではありませんが、機能的には深く重なり合っています。
東洋医学の「脾」:運化をつかさどり、気血を生み出す(消化吸収の機能)。
西洋医学の生理学:胃や小腸、膵臓による食物の消化と、門脈を介した栄養素の吸収・代謝。
国試での問われ方:「脾の運化機能の低下(脾気虚)で見られる症状について、現代医学的な消化器症状(下痢、食欲不振)と絡めて選ばせる」
両方の視点を行き来できるようになるには、まず「西洋医学的な100%の正解(生理学)」を頭に入れておく必要があります。基準となる物差し(生理学)がグラグラしている状態では、東洋医学の抽象的な概念を正しく位置づけることはできません。
5-2. 経穴(ツボ)の直下にある解剖学的構造
「経絡経穴概論」で361穴のツボの場所を覚える際、解剖学の知識はチート(強力な武器)になります。国家試験では、「ある経穴を刺針した際、その直下または周囲に存在する神経・血管・筋肉はどれか」という、東洋・西洋の融合問題が確実に複数問出題されます
。例1:足三里(ST36)
場所:脛骨外縁、前脛骨筋上。
解剖学的構造:前脛骨動脈、深腓骨神経が通る。
例2:列欠(LU7)
場所:長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間
。解剖学的構造:橈骨動脈、橈骨神経浅枝が走行。
解剖学の「筋肉の体表解剖」や「血管・神経の走行」をマスターしていれば、経穴の場所を覚えるのと同時に、危険な刺針部位(気胸を起こしやすい「欠盆」や「肩井」の直下にある肺尖の解剖など)を本能的に避ける・あるいは狙うことができるようになります。
6. 6月という時期の特殊性:夏前の今だからこそやるべき理由
現役の受験生(専門学校3年生や大学4年生)にとって、6月がどれほど貴重な時間であるかを、スケジュール感を持って伝える必要があります。
6-1. 年間スケジュールのリアル
国家試験までのカウントダウンをリアルに可視化してみましょう。
4月〜5月:新学期、状況把握、手探りの勉強(まだ焦りはない)
6月:【今ここ】 基礎医学(解剖・生理)をじっくり学べる最後のチャンス
7月〜8月:夏期講習、過去問本格化、臨床医学の大量暗記、学校の夏期課題
9月〜10月:全国模試のラッシュ、自分の弱点分野の穴埋めに追われる
11月〜12月:卒業試験(大半の学校で国試より難しい)、精神的プレッシャーのピーク
1月〜2月:直前対策、全科目の総ざらい、国家試験本番
この流れを見たときに、「生理学の作用機序を、ノートを広げて1からじっくり理解する時間」がどこに残されているでしょうか? ありません。7月以降は、インプットした知識を「どうアウトプット(問題演習)するか」のフェーズに移行します。したがって、インプットの質を最高値まで高められるのは、この6月という1ヶ月間しか残されていないのです。
6-2. 6月に基礎をサボった生徒の「悲惨な末路」
もし6月に解剖・生理から逃げ、覚えやすい関係法規や、目先の模試の点数が上がりやすい臨床医学各論の暗記に逃げてしまうとどうなるか。夏以降、過去問の難易度が上がったとき、あるいは模試の傾向が少し変わったときに、「応用問題が全く解けない」「点数が100点前後で完全に停滞する」という現象が起きます。なぜなら、幹(解剖・生理)が細い木に、いくら大量の葉(臨床医学の暗記)を付けようとしても、風が吹けば(ひねった問題が出れば)すぐに全ての葉が落ちてしまうからです。逆に、6月に幹を極太にしておけば、秋以降に覚える臨床の知識が面白いほど綺麗に吸着していきます。
7. 具体的な学習戦略と1週間のスケジュール構築法
家庭教師として、生徒に「解剖・生理をやりなさい」と言うだけでは不十分です。彼らは具体的な「やり方」が分からないからこそ、手を付けやすい暗記科目に逃げてしまうのです。ここでは、6月の4週間で成果を出すための具体的なアクションプランを提示します。
7-1. 暗記ではなく「説明できるか」を基準にする
生徒の勉強効率を劇的に変える魔法の質問は、「これ、私(先生)にホワイトボードで説明してみて?」です。教科書を眺めている時間は「勉強した気になっている時間」にすぎません。
心臓の血液の流れる順番(右心房→三尖弁→右心室…)
尿が生成されて排出されるまでの経路(糸球体→近位尿細管→ヘンレループ…)
バブinski反射が陽性になる理由(錐体路障害)
これらを、何も見ずに他人に説明(アウトプット)させてください。言葉に詰まった場所こそが、その生徒の「分かっていない弱点」です。
7-2. 6月の「解剖・生理」強化 4週間カリキュラム例
1ヶ月(4週間)をフルに使って、最重要システムを制覇するスケジュールを組みます。
週   解剖学のターゲット 生理学のターゲット    他教科への架け橋(意識するポイント)
第1週 運動器系(骨・筋肉) 筋生理・神経生理運動学、経穴の直下構造、神経痛の臨床症状
第2週 循環器系(心臓・血管)循環生理・呼吸生理   休止期・心音、チアノーゼ、脳血管障害
第3週 消化器・泌尿器系   消化・代謝・排泄生理  肝硬変、腎不全の検査値、糖尿病の機序
第4週 内分泌系・感覚器系 内分泌・自律神経生理ホルモン異常症(クッシング症候群など)、鍼刺激の生体反応
7-3. 1日の勉強ルーティン(黄金比率)
毎日、解剖と生理に触れるための時間配分(例:3時間勉強する場合)
最初の30分:前日の復習テスト(忘却曲線に抗うための超重要時間)
次の60分:解剖学のビジュアルインプット(アトラスや図譜を見て、筋肉や血管をノートにスケッチする)
次の60分:生理学の論理理解(なぜその現象が起きるのか、フローチャートを自作する)
最後の30分:過去問アタック(今日学んだ単元の過去問を10問だけ解き、正答率ではなく「選択肢の吟味」を行う)
解いた過去問については、正解したかどうかはどうでもいいです。「なぜ選択肢①が間違っているのか、どう書き換えれば正しい文章になるか」まで生理学・解剖学の知識をベースに解説できるまで徹底させます。
8. 結論:基礎を制する者が国試を制する
国家試験の合格証書を手にする受験生と、一歩届かず涙をのむ受験生。その差は、頭の良さではありません。「正しい時期に、正しい順序で、正しい努力をしたかどうか」だけの差です。
6月という、周囲がまだ本格的な焦りを見せていないこの一瞬に、あえて地味で、重く、エネルギーを消費する「解剖学」と「生理学」という大岩を動かす努力をした生徒だけが、秋以降に圧倒的な「加速」を見せます。
臨床医学、東洋医学、リハビリテーション、衛生学。すべての教科の教科書を開いたとき、そこに書かれている言葉の一つひとつが「あぁ、あの解剖・生理のことね」と透けて見える感動を、ぜひあなたの生徒に味わわせてあげてください。
この6月、生徒の伴走者として、彼らの未来の土台(解剖・生理)を共に揺るぎないものにしていきましょう。彼らが立派な治療家として羽ばたくためのすべての物語は、この6月の基礎固めから始まります。
ここまで読んでくださった方は 自分を信じてがんばってください
応援します

 

 

2026年06月04日

ZOOMでのオンライン学習

 

ペインツではZOOMによる授業も提供しております

コースは通年とスポットがありますので体験学習の時にお聞きください

遠隔地の方は大変便利になっております

中間、期末テストで 基礎科目、専門科目で赤点を取った場合はすぐにご連絡ください。

国家試験合格が目標であるならば、赤点を取っている勉強方法では不安しかありません。

国家試験前までに必ず覚えなければいけない箇所があります。

動画では


このような画像が貼ってある問題は 落としてはダメですしっかり覚えてください
国家試験の日程は通常2月の最終週ですので
三年生や既卒者の方々はがんばりましょう!

今年は諦めたとおっしゃる方も必ず受験してください

来年本番としても必ず前年度の問題はやります

 

ペインツでは個別のオンライン授業を現在提供しております。

Skypeでのオンライン授業に私達もだいぶ慣れてきました。オンライン授業だと忘れ物が無くて良いですね。

この時期にご利用ください お電話お待ちしております。


国家試験対策のペインツ 03-3971-1998

 

 

 

2026年06月04日

必ず出題されるICF

 

近年高確率で出題されるICFについて 個人始動時に教えるのは手間と時間がかかるので

動画にしてみました

観てね

 

 

 

【配布用資料】桃太郎で考えるICF(国際生活機能分類)
1. ICFとは?(従来の考え方との違い)
ICFは、2001年に世界保健機関(WHO)で採択された、人間の「生活機能」を分類するための世界共通のモノサシです

昔の視点(ICIDH:国際障害分類): 「できないこと(マイナス面)」に注目し、病気やケガの結果として障害を捉える一方向的なモデルでした

現代の視点(ICF): 「何ができるか、どう工夫すれば楽しく暮らせるか(プラス面)」を重視します
。環境や個人因子を含めた双方向的なモデルです

2. ICFの6つの構成要素(必ず暗記!)
ICFは以下の6つの要素が互いに影響し合っていると考えます

構成要素
内容(桃太郎の例)
健康状態
病気、ケガ、高齢、妊娠など(例:脊髄損傷、右上腕骨骨折)
心身機能・身体構造
からだや心の働き、パーツの形(例:左腕は正常、右腕の痛み、両足の麻痺)
活動
個人が行う具体的な動作(例:左手で食べる、車椅子を漕ぐ、文字を書く)
参加
社会や役割への関わり(例:村のパトロール、家業のサポート、友人との交流)
環境因子
物、建物、人、制度、社会の態度など(例:きびだんごをくれる家族、仲間の助け、段差のある道)
個人因子
年齢、性別、価値観、人生経験(例:18歳、元自衛団長のプライド、責任感)
3. 「活動」と「参加」を見分ける裏ワザ
試験で最も狙われやすいポイントです

活動(個人レベル): 主語を「ひとりで〜できるか」にしてみて、しっくりくるもの。場所は「家の中」をイメージします

例:自分でスプーンを持って食べる、車を操作する

参加(社会レベル): 主語を「みんなの中で役割があるか」にしてみて、しっくりくるもの。場所は「家の外」をイメージします

例:レストランで友人と外食する、車で仕事に行く

4. 桃太郎の事例:多職種チームによる解決
怪我で動けなくなった桃太郎に対し、仲間(イヌ・サル・キジ)は以下のようにアプローチします

サル(環境因子): 「片手駆動式車椅子」を導入し、自力移動を可能にする

キジ(参加): 車椅子で可能な「パトロール長(指示出し)」という役割を提案する

イヌ(心身機能・活動): 残された左腕の筋トレをサポートし、介助を行う

 

 

ICF(国際生活機能分類)問題集
1. 事例問題(桃太郎のケーススタディ)
【問題】
桃太郎さん(18歳、男性)。鬼ヶ島での戦闘により脊髄損傷(両下肢完全麻痺)を呈し、さらに転倒によって右上腕骨を骨折し現在ギプス固定中である。左上肢の機能は正常である。元々は村の自衛団長としてパトロール(平和維持活動)を行うことが生きがいであったが、現在は「人に介護される姿を見られたくない」と、山奥の自宅に引きこもりがちになっている。移動には標準型の車椅子が用意されているが、片手ではうまく操作できず、ベッドから車椅子への移乗も一人では行えない。 この事例に対するICFに基づくアプローチとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
【心身機能へのアプローチ】: 引きこもりを解消するため、まずは精神科医による抗うつ薬の処方を最優先する。
【環境因子へのアプローチ】: 左手だけで直進・方向転換ができる「片手駆動式車椅子」への変更を検討する。
【活動へのアプローチ】: ギプス固定中の右腕を無理に動かして、両手で車椅子を漕ぐ訓練を毎日行う。
【個人因子へのアプローチ】: 「団長としてのプライド」を捨てるよう、イヌやサルが繰り返し説得する。
【参加へのアプローチ】: 歩行能力が完全に回復するまで、村のパトロール活動への復帰は一切あきらめてもらう。
【解説】正解:2
選択肢2が正解の理由: 現在の最大の障壁は、身体(片手しか使えない)と道具(標準型車椅子)のミスマッチという環境因子にあります。環境を整えることで「一人で移動する」という活動が可能になり、パトロールへの復帰という参加に繋がります。
他の選択肢: 1は薬の前に環境調整が優先。3は治療(健康状態)を悪化させるため不適切。4の個人因子(プライド)は尊重すべきものであり、否定はNGです。5の「回復まで諦める」のは古い考え方(ICIDH)であり、ICFでは今できる形での社会参加を模索します。

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2. あはき国家試験過去問
問題 16-91
ICFにおいて、「課題や行為の個人による遂行」にあたるのはどれか。
心身機能
身体構造
活動
参加
【解説】正解:3
活動: 課題や行為の個人による遂行を指します。
参加: 生活場面への関わりを指します

心身機能・身体構造: 身体の生理的・心理的機能や、器官などの解剖学的部分を指します

問題 20-91
ICFにおいて、「活動」に該当するリハビリテーションはどれか。
神経筋促通法
就労支援
関節可動域訓練
利き手交換
【解説】正解:4
利き手交換: 「書く」「食べる」といった具体的な動作(活動)を遂行するための手段の変更であるため「活動」に該当します。
1と3は「心身機能・身体構造」、2は「参加」へのアプローチです。
問題 23-79
ICFの「参加」に該当する内容はどれか。
復職
片麻痺
更衣動作
高次脳機能障害
【解説】正解:1
参加: 復職(社会的な役割への関わり)が該当します。
2と4は「心身機能・身体構造」、3は個人が行う動作なので「活動」です。
問題 25-79
ICFの「活動」に該当する内容はどれか。
腎機能
調理
筋力
医療制度
【解説】正解:2
活動: 調理という具体的な生活動作が該当します。
1と3は「心身機能・身体構造」、4は「環境因子」に分類されます。
問題 29-63
ICFに関する組合せで正しいのはどれか。
身体構造 ――― 生活への関わり
活動 ――――― 肢体とその構成部分からなる解剖学的構造
参加 ――――― 人生場面への関わり
環境因子 ――― セルフケア
【解説】正解:3
参加: 「人生場面への関わり」という定義が正しい組合せです。
1と2は内容が逆。4のセルフケアは「活動」に該当します。
問題 31-63
ICFでセルフケアに該当するのはどれか。
心身機能・身体構造
活動
参加
健康状態
【解説】正解:2
活動: セルフケア(食事、入浴、着替えなど)は、個人が自分の体に対して行う具体的な動作であるため「活動」です。
問題 18-85
ICFについて正しい記述はどれか。
対象を障害者に限定して作成された分類法である。
各構成要素の因果関係は両方向性である。
生活機能とは日常生活動作のことである。
個人因子とは健康状態のことである。
【解説】正解:2
ICFの原則: 各要素は互いに影響し合う**双方向的(両方向性)**なモデルです。
1は間違いで、全ての人を対象としています。3の生活機能は「心身機能・活動・参加」の3つを合わせた総称です

問題 22-84
ICFの構成要素で「参加」に該当するのはどれか。
屋内手すりの設置
短下肢装具の作製
残存筋の強化
復職(※選択肢は類推)
【解説】正解:4(または社会的な役割)
資料内の同問(23-79)でも「復職」が参加の例として挙げられています
。1と2は「環境因子」への介入、3は「心身機能」へのアプローチです。
問題 24-73
ICFの活動制限に対するアプローチで正しいのはどれか。
利き手交換
トイレ改造
上肢機能訓練
デイサービス利用
【解説】正解:1
活動制限: 「できないこと」を補うアプローチとして、動作の方法を変える「利き手交換」が最も直接的です。2は環境因子、3は心身機能、4は参加への支援です。
問題 26-82
ICFの「活動」に該当するのはどれか。
復学
家屋改修
障害年金受給
義足作製(または歩行訓練)
【解説】正解:4
1は「参加」、2と3は「環境因子」です。義足を用いて「歩く」ことを可能にするアプローチは「活動」に直結します。
問題 27-73
障害モデルとして用いられているのはどれか。
ADL
ICF
MMT
QOL
【解説】正解:2
ICF: 人間の障害の全体像を捉えるための分類・モデルフレームワークです。ADLは動作、MMTは筋力検査法、QOLは生活の質の概念を指します。
問題 33-71
ICFの「活動」に該当するのはどれか。
呼吸機能
利き手交換
復職
家屋改修
【解説】正解:2
これまでと同様、具体的な動作の遂行に関連する「利き手交換」が活動に該当します。
問題 34-82
ICFの生活機能に含まれないのはどれか。
疾病
心身機能・身体構造
活動
参加
【解説】正解:1
生活機能: 「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つを指します。**疾病(健康状態)**は生活機能に影響を与える原因ですが、生活機能そのものには含まれません。

2026年05月27日

鍼灸国家試験落ちた第35回

1. 合格を勝ち取った人たちのリアルな学習時間鍼灸師の国家試験(はり師・きゅう師)は、東洋医学から西洋医学、さらには関係法規まで非常に幅広い知識が問われる試験です。毎年不合格になってしまう方も決して少なくありません。それでは、見事合格を勝ち取った人たちは、普段どれくらいの勉強時間を確保しているのでしょうか。

最も多いのが、普段の学校生活や仕事がある時期で「1日3〜5時間」、そして年明けからの直前期(1月〜2月)には「1日8〜10時間」にペースを引き上げるというパターンです。もちろん、ただ机に向かっている時間だけが重要なのではありません。重要なのは集中力です。働きながら受験する社会人などは、まとまった時間が取れない代わりに、スキマ時間を徹底活用し、質を重視して「毎日3時間」を濃密に継続しています。

 

2. 「落ちた原因」を徹底的に分析する不合格という結果を受け止めるのは非常に辛いものですが、まずは「なぜ落ちたのか」を冷静に分析することが再挑戦への第一歩です。多くの不合格者にありがちなのが、「過去問の答えを丸暗記してしまっていた」「苦手な西洋医学(解剖学や生理学など)から逃げていた」というパターンです。国家試験は同じ問題がそのまま出ることは少なく、少し角度を変えて問われることがほとんどです。そのため、単なる暗記ではなく「なぜその選択肢が正解で、なぜ他の選択肢は間違っているのか」というメカニズムを理解することが大切です。また、模試の成績表を見直してみてください。「東洋医学概論」や「経絡経穴」で得点を稼げても、必須問題や基礎的な西洋医学で足切りに遭うケースが非常に多いです。自分の弱点はどこなのかを可視化し、そこを重点的に補強するスケジュールを立てましょう。

 

3. 「時間」よりも「スケジュール管理」と「勉強の質」1日に何時間勉強するかという「量」も大切ですが、それ以上に重要なのが「勉強の質」と「スケジューリング」です。例えば、朝の通勤時間や昼休みなどの15分〜30分のスキマ時間は、暗記モノ(経穴の名前や東洋医学の五行など)に充てます。そして、夜のまとまった時間で過去問の解説を読み込むといったように、メリハリをつけることが重要です。また、1人での勉強に行き詰まりを感じているのであれば、国試対策の予備校やオンラインの勉強会を活用するのも非常に有効です。厚生労働省のホームページで過去の試験問題や合格基準を確認し、最新の出題傾向を把握することも忘れてはいけません。

 

4. 次の試験に向けたメンタルと生活習慣の立て直し試験に落ちてしまうと、「また落ちたらどうしよう」という不安やプレッシャーに押しつぶされそうになります。大切なのは、不合格を自分の全否定と捉えず、「知識を深めるための猶予期間をもらった」と前向きに捉え直すことです。生活習慣の乱れは勉強の効率を著しく下げます。毎日同じ時間に起き、決まった時間に勉強を始めるというルーティンを作りましょう。適度な運動を取り入れることで、脳の血流が良くなり、記憶の定着率もアップします。まとめ:焦らず、一歩ずつ確実に鍼灸国家試験の合格には、毎日の地道な積み重ねが不可欠です。「みんなが1日何時間やっているか」に過剰に焦る必要はありません。自分に合ったペースで、毎日3〜5時間(直前期は8〜10時間)の質の高い学習を継続できれば、確実に合格は見えてきます。今回の挫折をバネにして、基礎からしっかりと知識を積み上げ、来年の春には見事、鍼灸師としての第一歩を踏み出しましょう!

第35回の国家試験に向けて!

 

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2026年05月18日

国家試験不合格という事実を考えよう

 

鍼灸師を目指す受験生にとって、国家試験の不合格通知は人生の歯車を大きく狂わせる大きな衝撃です。「内定が取り消された」「明日からの生活費はどうしよう」「無資格のまま助手として働ける場所はあるのか」といった不安が一気に押し寄せ、深い絶望感に襲われる人は少なくありません。

しかし、ここで立ち止まってしまう必要はありません。国家試験の不合格は「キャリアの終わり」ではなく、「プロとしてより強固な土台を作るための準備期間(執行猶予)」です。

 

本コラムでは、試験直後の混乱を乗り越え、経済的・精神的に安定した浪人生活を送りながら、翌年のリベンジ合格と理想の就職を勝ち取るための具体的なロードマップを徹底解説します。

 

1. 内定取り消しの現実と直後の危機管理

1.1 内定取り消しは違法ではないのか?多くの鍼灸院や接骨院、サロンでは、求人の条件に「国家資格(はり師・きゅう師)の取得」を掲げています。そのため、不合格が確定した時点で「採用条件を満たさなくなった」とみなされ、内定取り消し(または内定辞退の勧告)となるケースがほとんどです。これは労働法における「解約権の留保」に基づく合法的な処置であり、原則として覆すことは困難です。

1.2 内定先への迅速な連絡と誠実な対応不合格が分かったら、気まずくても当日または翌日中に必ず内定先へ連絡を入れてください。結果を隠したり、連絡を先延ばしにしたりすることは絶対NGです。連絡時には以下の3点を誠実に伝えます。不合格となり、期待に応えられなかったことへの謝罪これまで採用活動を割いてくれたことへの感謝来年必ず合格する意志と、現在の内定の扱いについての確認

1.3 雇用形態を切り替えて「残留」できるケース一部の治療院では、資格不保持を理由に完全な解雇とするのではなく、「受付・助手(アルバイト)」として雇用形態を切り替えて残してくれる場合があります。内定先から「うちで受付をやりながら勉強するか?」と提案された場合は、生活費の確保と現場経験の維持を両立できる絶好のチャンスとなります。

 

2. 「無資格・助手」として働く際の法律の壁とリスク管理不合格後、治療院で「助手」や「見習い」として働きながら勉強を続けようと考える人は多いでしょう。しかし、ここには「あはき法(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)」に絡む重大な法的リスクが潜んでいます。

2.1 法律上「できること」と「絶対にやってはいけないこと」無資格の助手が医療類似行為を行うことは法律で厳しく禁止されています。

業務区分具体的な業務内容(例)法的判断許可される業務(一般事務・雑務)受付、会計、電話対応、院内の清掃、タオルの洗濯、カルテの整理、患者の誘導、物販(サプリ等)のレジ打ち合法

グレー・一部違法(準備・片付け)刺鍼部位への消毒、低周波治療器(パルス)の電極の脱着、赤外線灯の設置、お灸の灰の片付け違法性が高い(医療行為の補助とみなされるリスク)絶対に違法(無資格施術)患者へのマッサージ、触診、鍼を打つ、鍼を抜く(抜鍼)、お灸に火をつける完全な違法(あはき法第1条違反)

2.2 抜鍼(ばっしん)やパルス脱着の危険性「先輩が打った鍼を抜くだけなら大丈夫」「パルスの機械を外すだけなら」と、院長や先輩から指示されることがあります。しかし、抜鍼は出血や内出血、折針(せっしん)のリスクを伴う「施術の一部」であり、無資格者が行うことは明確な違法行為です。万が一、あなたが抜鍼した際に患者に健康被害が生じた場合、院だけでなくあなた自身も刑事責任を問われる可能性があります。

2.3 違法業者(ブラック治療院)の見極め方「実戦経験が積めるから」と言って、無資格のあなたに患者の身体を触らせようとする治療院は、コンプライアンス(法令遵守)意識が著しく低いブラック治療院です。「バレなければ大丈夫」と声をかけてくる保険請求の不正に関わらせようとする残業代が出ない、労働契約書を結ばないこうした職場に身を置くと、違法行為に加担させられるだけでなく、勉強時間を削られ、翌年の試験にも再び落ちるという最悪のスパイラルに陥ります。毅然とした態度で断るか、速やかに職場を変える決断が必要です。

 

3. 鍼灸浪人生の「生活費問題」と賢い資金計画浪人生活を送る上で、最大の現実問題が「お金」です。学費(予備校代など)、受験費用、家賃、食費をどのように確保するか、綿密な計画を立てなければなりません。

3.1 浪人生活にかかる費用の目安(年間)

生活費(一人暮らしの場合):約120万〜180万円(家賃・食費・光熱費など)

勉強費用(宅浪の場合):約5万〜10万円(参考書、模試代、通信講座など)

勉強費用(予備校・補習科の場合):約50万〜100万円受験費用:約3万〜5万円(受験手数料、交通費など)

3.2 勉強時間を圧迫しないおすすめのアルバイト生活費を稼ぐためのバイト選びは、「シフトの融通が利くこと」「精神的・肉体的疲労が少ないこと」が最優先です。医療事務・一般受付クリニックや一般企業の受付は、決まった時間で帰れるため規則正しい生活を維持しやすいです。夜勤・早朝の短時間ワークコンビニや物流倉庫の短時間夜勤は時給が高く、日中の勉強時間をまるごと確保できます。ただし、睡眠リズムを崩さない自己管理が必要です。試験監督・単発イベントスタッフ土日に集中して稼げるため、平日の勉強スケジュールを一切邪魔しません。リラクゼーションサロン・もみほぐし(※注意が必要)無資格でも働けるサロンは収入源になりますが、体力消耗が激しく、指の疲労で勉強の筆が持てなくなるリスクがあります。また、変な施術癖がつくと実技や臨床実習の感覚が狂うこともあるため、避けたほうが無難です。

3.3 給付金・奨学金・支援制度の活用雇用保険の失業給付(失業保険)学生時代に雇用保険に加入していた場合(社会人入学者など)は、ハローワークで手続きを行うことで失業手当を受給できる可能性があります。親族からの借入・教育ローンの相談恥を忍んで親に頭を下げ、1年間限定で生活費の支援を要請することも立派な戦略です。「来年必ず合格して返す」という誓約書を作り、覚悟を示しましょう。

 

4. 資格がなくても働ける!国家試験不合格者のための優良な就職先・職種「鍼灸院の助手は法律的にグレーで怖い」「一度、鍼灸の業界から少し離れて生活を安定させたい」という方に向けて、無資格でも大手を振って働けるおすすめの就職先を紹介します。

4.1 介護業界(機能訓練指導員の補助、デイサービススタッフ)介護施設(デイサービスや特別養護老人ホーム)でのケアスタッフやリハビリ補助の仕事です。メリット:高齢者とのコミュニケーション能力が身につき、脳梗塞後遺症や認知症など、将来の鍼灸臨床で役立つ疾患のリアルな動態を日常的に観察できます。親和性:資格取得後は、そのまま同じ施設で「機能訓練指導員」として昇格・キャリアアップできるケースが非常に多いです。

4.2 整形外科のクラーク・リハビリ助手病院や整形外科クリニックで、医師の診察補助(クラーク)や、物理療法(牽引キカイのセッティングなど)の補助を行う仕事です。メリット:医師のリアルな診断、レントゲン・MRIの画像所見、処方される西洋医学的薬剤の知識が自然と頭に入ります。親和性:医療従事者としての正しいマナーや、現代医学の基準を学べるため、将来「西洋医学に強い鍼灸師」を目指す上で最強のキャリアになります。

4.3 登録販売者(ドラッグストア・薬局)一般用医薬品(漢方薬を含む)を販売できる資格「登録販売者」を取得し、ドラッグストア等で働く道です。メリット:東洋医学の試験科目である「漢方・方剤学」の知識がそのまま実務に活かせます。アルバイトでも時給が高めに設定されていることが多いです。親和性:鍼灸だけでなく、サプリメントや漢方のアドバイスができる複合型のセラピストとしての強みが作れます。

4.4 一般企業(リラクゼーション・健康食品メーカーの営業・事務)健康系・美容系の一般企業でデスクワークやカスタマーサポートを行う選択肢です。メリット:完全に土日休み、残業なしの環境を選べば、予備校に通う時間を完全に固定できます。ビジネスマナーが身につくため、将来独立開業する際に役立ちます。

 

5. メンタル維持と来年のリベンジ合格に向けた勉強戦略浪人生活の最大の敵は、孤独と自己嫌悪です。「同級生はみんな働いているのに、自分は何をやっているんだろう」というプレッシャーに潰されないための戦略を解説します。

5.1 不合格の原因を冷徹に分析する「あと1点足りなかった」という人ほど、「運が悪かっただけ」と片付けがちです。しかし、その1点には明確な理由があります。基礎医学(解剖学・生理学)の理解が浅く、応用問題に対応できなかったか?東洋医学の暗記を後回しにしていなかったか?ケアレスミス(マークミス、問題文の読み飛ばし)が多かったか?まずは過去問や自己採点結果を開き、「自分がどの分野で確実に失点しているか」のデータをグラフ化してください。敵を知る前に、まず己の弱点を知ることがスタートです。

5.2 「宅浪」vs「予備校・母校の補修科」の選択宅浪(自宅浪人)費用:ほぼゼロ。リスク:モチベーション維持が極めて困難。最新の出題傾向や法改正のデータが入ってきにくい。予備校・補修科(週1〜3回など通学)費用:数十万円。メリット:強制的に勉強する環境が手に入る。模擬試験を定期的に受けることで、自分の全国的な立ち位置を常に把握できる。おすすめの妥協案:基本はアルバイトと宅浪で回しつつ、主要な予備校(医歯薬出版や各塾など)の「全国公開模試」だけはすべて現役生に混ざって現受することです。孤独感を解消し、適度な緊張感を維持できます。

5.3 1年間の合格スケジュール(年間計画表)【4月〜6月:基礎固め期】 ・解剖学、生理学、病理学の教科書を1から読み直す ・暗記ではなく「なぜその現象が起きるのか」のメカニズムを理解する 【7月〜9月:過去問徹底周回期】 ・過去10年分の国家試験問題を解く ・正解以外の選択肢(×の選択肢)が「なぜ間違っているのか」をすべて説明できるようにする 【10月〜12月:専門・東洋医学強化期】 ・東洋医学概論、経絡経穴概論の徹底暗記(語呂合わせの自作、経穴マップの作成) ・苦手科目の穴埋め、定期模試の受験開始(判定に一喜一憂せず弱点補強に使う) 【1月〜試験当日:超実戦・直前対策期】 ・本番と同じ制限時間で模試・過去問を解く(時間配分の身体感覚を養う) ・体調管理(睡眠時間の固定、感染症対策)を最優先にする

5.4 メンタルを崩さないための「3つのマイルール」SNS(Instagram・Xなど)の合格した同級生のアカウントをミュートする同期の「初任給をもらった」「患者さんを診た」というキラキラした投稿は、あなたの焦りを加速させるだけの毒です。1年間、完全に視界からシャットアウトしてください。週に1日、完全に勉強しない「泥の日」を作る365日張り詰めていると、秋頃に必ず燃え尽き症候群になります。「この日は映画を観る」「趣味に没頭する」という免罪符の日をカレンダーに組み込んでください。朝起きる時間を一分たりとも変えないバイトが夜遅くても、朝は必ず同じ時間に起きて太陽の光を浴びてください。自律神経の乱れは思考をネガティブにし、集中力を著しく低下させます。

 

6. まとめ:この1年があなたを「選ばれる鍼灸師」に変える国家試験に一発で合格し、順風満帆に働き始めた治療家が必ずしも大成するとは限りません。挫折を知らずに育った医療人は、時に患者の「治らない焦り」「人生が思い通りにいかない苦しみ」に寄り添うことが難しくなる場合があるからです。この浪人期間中に、あなたが経験する以下のすべてが、将来のあなたの強力な武器になります。法律の壁に直面し、コンプライアンスの重要性を身をもって知ること無資格の助手や介護の現場で、泥臭く患者(利用者)を観察した経験必死に生活費をやりくりし、お金の大切さと時間を生み出す執念を学んだことこれらを乗り越えて手にした国家資格の重みは、一発合格した人の何倍もあります。患者の痛みが誰よりもわかる、深みのあるプロフェッショナルになるための「価値ある1年」にしていきましょう。来年の春、あなたの手元にサクラサク通知が届くことを心より応援しています。

 

 

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2026年05月13日
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