FNSテスト(大腿神経伸展テスト)は、患者をうつ伏せにした状態で膝を曲げ、股関節を伸ばして大腿前面の放散痛を確認する上位腰椎神経根の検査です。
基本的なやり方(腹臥位)
• 体位設定: 患者さんにベッド上で腹臥位(うつ伏せ)になってもらいます(お腹の下に枕を入れると腰椎の前弯が緩み評価しやすくなります)。
• 骨盤の固定: 検者は片手で患者さんの骨盤・殿部を軽く押さえて固定し、腰椎の代償運動を防ぎます。
• 膝の屈曲: もう一方の手で足関節や下腿を持ち、患側の膝をゆっくり90度程度まで屈曲させます。
• 股関節の伸展: その状態から股関節を他動的に伸展させ、大腿神経を伸張します。
陽性判定基準
• 鼠径部や大腿前面〜膝内側にかけて、電気が走るような放散痛やしびれが再現されれば陽性です。
• 上位腰椎神経根(L2〜L4、特にL2/3やL3/4レベル)の圧迫や椎間板ヘルニアなどが示唆されます。 [1, 2]
注意点
• 大腿四頭筋の短縮による単なる局所の突っ張り感(放散しない痛み)や、エリーテスト(筋の緊張を見るテスト)との鑑別が必要です。
• 骨盤が浮くなどの代償動作が入ると正確に評価できないため、しっかり固定して行います。
